このドラマは、ちょうど、私が主人公のローラと同じ年くらいのころに、放送されました。馬車に家財道具を全部のせて、小川で水を汲み、焚火で料理して、夜は、父さんが寝ずの番をしてオオカミが来ないように家族を守る、そんなシーンの連続に、すぐ引き込まれました。

子供ながらに、楽しそうにみえたのだと思います。

父さんと母さんが協力して、丸太小屋を建て、藁のベッドに子供たちを寝かせるのを観て、「私も藁のベッドで寝たい!」と言って、親から、「チクチクするぞ」などと言われたことも懐かしい思い出です。

最初のころは、ローラとメアリーのけんかや、生まれた赤ちゃんへのやきもちや、当時の私の生活によくあるできごとを描いていて、身につまされました。父さんと母さんが、じっくり子供の話を聴き諭して叱る、そんな姿にあこがれていました。こういう親になりたいと思ったものですが、いざ、自分が親になると、かなりの忍耐力と賢さが必要なのだと気づきました。

生きること自体が大変だった時代だからこそ、そういう忍耐力が必要で、そしてそれが、その当時の生活を豊かにしていたのかもしれないと思います。

また、私が惹かれたのは、父さんの仕事と母さんの手仕事でした。

家を建てたり、畑を開拓したりをわずかな道具と人数でこなしていく父さん、トゥルーマン・ショーネタバレパイを作ったり、ドレスを作ったり、それも、畑仕事の合間に、丁寧に楽し気に仕事をこなしている母さんの姿は、観ていて気持ちがいいものでした。

いかに仕事を減らすか、ラクするかにシフトしてしまっている自分を思うと、ふと、そういう方向に気持ちが向いていることが、生活のどこかに虚無感を抱いている原因なのかもしれない、と今になって思います。

中学生のころは、このドラマを観ることがなくなった私が、再び観るようになったのは、高校生のころでした。

偶然なんとなく観始めたのですが、幼なじみに出会ったような、懐かしさを覚えました。キャストがそのままで年齢を重ねていたことが、何よりうれしかったのだと思います。

ちょうど、ローラの初恋のあたりのお話でした。学校の友達とけんかしたり、いたずらしていたローラが、教師になりたいと志し、努力で夢を叶えていく、好きになった人に真っ直ぐに気持ちを伝える、何になりたいのかもよくわからずに生活していた当時の私は、あこがれました。

また、ローラの子供時代のいろいろを観てきているので、身近に感じていたのでしょう、ひょっとしたら、私もがんばれば、あんなふうになれるのかな、と思ったりして、観終わると、わけもなく元気になっていました。